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諌早市の東部に隣接する高来町。多良山麓の渓流や滝は名水百選のひとつで、4月上旬から5月にかけて咲く可憐なツクシシャクナゲ群生は国の天然記念物となっています。
高来町から小長井町あたりの国道207号線添いには、いちごなどかわいいフルーツを型どったバス停が点在。フルーツの里はメルヘンチックに迎えてくれます。今回めざすハウスは、多良岳のちょうど中腹あたり。
日焼けした元気な笑顔で迎えてくださったのは、増山孝幸さん、44才。
高校卒業後、関西の食品会社に就職してサラリーマン生活を謳歌されていたのですが、ある日ふと両親のことが気になってUターンを決意。右も左もわからないまま、いちご栽培を始められました。27才の決断でした。『当時は全くの素人でしたが、サラリーマンとちがってこの仕事は、すべて自分の努力次第。作物は良くも悪くも正直に応えてくれますから、“やりがい”という点においては最高だと思っています。技術的には難しいこともたくさんありますが、いつも仲間たちの情報を集めたり、交換したりして勉強しているんですよ。』
◎重労働ですが、家族が助け合って働けるところが、この仕事のいいところ!
うちの家族は、両親と、私たち夫婦。そして小学校3年と2年の娘2人の6人家族です。
両親そして私たち夫婦、大人4人が作業を分担し、毎日フル回転しています。
父と私とで摘花や古葉取り、天候や日照時間に合わせた温度管理、水や肥培などの管理作業を。収穫はだいたい4人で、早朝6時頃から9時頃までに。陽が当たると熟れて果肉が柔らかくなってしまうのでので、気温が低いうちに一粒一粒ていねいに、しかも素早く手摘みします。収穫したいちごは、すぐに自宅の専用冷蔵庫に運び、妻と母とで午前中のうちにパック詰め作業をします。いちごはフレッシュな風味が身上。摘みたての鮮度を保つことが、とても大切なんです。
◎この時期、いちごは美味満開。収穫も上々です。
ひと口に「いちご」といっても、その種類は世界で何百種類もあるんですよ。皆さんもお店でいろいろな銘柄を目にされていることでしょう。私が作っているのは「とよのか」と「さちのか」という種類ですが、2年ほど前から「さちのか」に主流をおくようになりました。これは粒が大きめで、果皮が鮮やかな紅色をして光沢があり、甘味が強くジューシーなのが特徴。この品種の特徴が大分つかめてきたので昨年よりは品質もよく、収穫量も多くなっています。今は最盛期で、私たちとしては体力的にきつい時期なのですが、いちごは一番美味しいとき。たくさん食べてくださいね。
◎おいしい「いちご」づくりの秘訣は?
潅水、温度、肥料などを厳しく管理すること。常にいちごの葉っぱが若く、青々とした艶と光沢があるように…、つまり樹勢を落とさないように管理することが大切ですね。
うちのハウスは、全部ベンチ栽培に替えましたので作業がウンと楽になりました。これは畝(うね)の中に温水の管を通し、土の温度を一定に保つことができるという画期的な栽培方法なんです。また立ったまま作業ができるので、労力は土耕栽培の時の3分の1程度ですみ、とても助かっています。そうして空いた貴重な時間は、子供たちと遊んだり、好きな洋画のビデオを見たりして気分転換を図っています。
◎「いちご」のおいしい食べ方は?
わが家のいちごは、まるかじりが一番おいしい!ですが少々痛みが出てきた時は、ジャムにしてみませんか。娘たちが大好きなので、うちではいつも作りおきしているんですよ。わが家の簡単レシピをご紹介しますと…、いちご500g、砂糖250〜400g(好みで加減)を準備。いちごをつぶして1時間くらいコトコト煮詰めたら、できあがり。好みでレモンを入れるといっそう風味が出てきます。
◎いちごづくりの、これからの抱負は?
今、22アールほどのハウスを管理しているのですが、先ほど言いましたようにベンチ栽培を導入してからは、管理や収穫作業が楽になり省力化も図れましたので、年内に、あと8アールほどハウスの増設を予定しています。この地は気候も暖かく日当たりもいいのでますます、美味しいいちごをたくさんお届けしていきたいと思っています。
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