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島原半島の先端に位置する加津佐町は、天草灘に抱かれた碧い海、遠浅の白い砂浜、美しい松林…と自然環境に恵まれ、亜熱帯植物が自生する県内でも有数の海のリゾート地として有名ですが、町の経済を支えているのは農業。中でも、特産品として今、注目を浴びているのが、いちご栽培です。
今回ご紹介するのは、JA島原雲仙・大雲仙いちご部会の部会長、山本幸彦さん(48才)とその奥さま、典子さん(49才)です。仲のいい、笑顔のいいお二人のハウスは、南串山町との町境に位置する標高200メートルの日当たりのいい山あいにありました。
ハウスの栽培面積は約30アール。ご家族はご夫婦と、後継者の伸悟さん(25才)、その奥さま良子さん(27才)、お孫さんの幸弥くん(3才)そしておばあちゃん道子さん(72才)。仲良し家族の、いちごハウスをご案内します。
※写真は、お孫さんの幸弥くんです。
◎「とよのかいちご」とのつきあいは、もう15年!
昭和63年から、とよのかの栽培を始めました。夫婦二人だけで始めてはみたものの本を片手に試行錯誤。まわりの人たちから「ほんとに作らゆっと?」と心配されながらも成功!な〜んだ、いちご作りはカンタン!カンタン!と作業にも慣れた5〜6年後、苗の確保に失敗して泣きの涙。その時はご近所の残った苗を集めて分けて頂き、何とか難を乗り越えた、という苦い経験もあるんですよ。それからは決して手抜きをしないで、愛情こめて、ていねいにていねいに育てています。
◎おいしい「山本家のとよのか」づくりのヒケツは!
技術的にはいろいろあるでしょうが、一番大切なことは家族仲良く毎日、笑顔を絶やさないことだと思います。結婚して26年。人なみにいろいろな苦労もありましたが、それにめげて笑顔を忘れたらいちごのできばえに反映するんです。作物って、不思議ですね。ですから、こころ穏やかに、毎日を楽しく過ごすよう努力しています。
◎「とよのかいちご」づくりのご苦労は!
いちごの栽培は365日、目が離せません。夏は苗づくりをして、出荷は11月ぐらいから。葉よけ作業、温度・水・肥培管理など毎日手がかかります。最盛期はうちの場合12月と3月頃で、昼間は収穫、選別をして夜はパック詰め作業。徹夜になることもしばしばあるんですよ。この時期は家族総出です。苦労はあるけど、息子夫婦が後を継いでくれるのでひと安心といったところです。
◎「とよのかいちご」おいしい食べ方は!
うちはいちご大好き家族。肉質が柔らかくて果汁たっぷり。ビタミンCが特に豊富で甘味と酸味のバランスのいい“とよのか”を使っていろいろ楽しんでいます。この時期なら、おばあちゃんの得意ないちご大福や甘味をおさえたジャム。子供が小さい頃は「おばちゃん、いちごミルクば作って!」と息子の友だちによく自分のうちで作ってもらえば」というと「ここのが、おいしかもん!」と言われたりして。
皆さんもぜひ、作ってみてください。
◎これからの抱負は!
ありがたいことに息子夫婦が後を継いでくれますので、土耕栽培から高設栽培(ベンチ)に切り替えようかという計画もあるんですよ。
昨年はこの地区のいちご仲間と共同で、雲仙にある高岩神社に鳥居を奉納しました。私たちが、作の神様(かんさま)と呼んでいる農業の神様なんです。ご利益があると嬉しいですね。
※写真は、奉納のときの様子です。
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