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今回は長崎県をいっきに北上して、歴史とロマンの島・平戸を訪ねました。タツノオトシゴが横たわったような形の平戸島は、古くは
松浦党の本拠地として栄え、長崎市に出島ができる以前からスペイン、オランダ、イギリス、ポルトガルなどの国旗はためく商館が建ち並ぶ貿易の盛んな国際都市でした・・・。
そんな豊かな歴史をひもときながら、長崎本土と平戸を結ぶ全長665m、朱塗りの美しい「平戸大橋」を渡って、目的地、JA生月紐差地区を目指しました。
マリンスポーツのメッカで美しい白浜が1kmにもわたって続く、千里ケ浜を左手に、海辺のドライブコースの醍醐味を楽しみながらクルマを走らせること約30分。目印の美しい白亜の紐差教会に到着。
とよのかのハウスは、のどかな日だまりの中で甘い香りを漂わせていました。
このハウスの主が、植木茂一さん、32歳です。日焼けした人なつっこい笑顔、小柄だけど逞しい腕っぷし。それもそのはず、もとは海
の男だったそうです。
生月を母港とする遠洋巻き網漁船に乗って、 台湾近海、東シナ海、黄海、日本海、さらには三陸沖まで、さわら、 あじ、さばを追い、季節によっては北海道沖でのいわし漁も経験したという。海の男歴6年を経て陸へあがり、こんどは何と、大工さんへトラバーユ。
植木さん曰く、「忘れもしません、あれは平成10 年4月1日。父親から、ハウスを建て替えるので、大工の腕を活か して手伝ってくれ!と珍しく連絡があったので軽い気持で家に帰ったところ、ド〜ンと任されてしまって今日に至った・・・」という。
お父さんのエイプリルフール作戦に、まんまとはまってしまった植木さん。かくて親子二人三脚の、とよのかの日々が始まったのです。
これまでの職業と全く異なるところは、すべての工程に自分の意志が生かされること。育苗、定植、肥料の加減、収穫、出荷といった工程は自分の経験やカンどころが左右するし、収穫に大きくかかわってくるので難しいけれど、それだけにやりがいのある仕事。とよのかと出会って良かったと、つくづく思う今日この頃だそうです。
作業の中でいちばん気を使うのが、病気。うどん粉病や、こわい炭そ病などにかからないよう細心の注意を払っているそうです。この地域は平戸島のほぼまん中あたりで、冬場はマイナス4℃まで気温
が下がることもあるのでハウスの温度管理もチェックポイント。
もともと、いちごは冷涼な気候を好むので低温には比較的強いと思う のですが、夏の高温や乾燥に弱いのでこれからの季節ますます目が離せません・・・とまるで子供を見るように優しい眼差しでとよのかを見つめる植木さん。
「あのー、ホームページは全国の人が見てくれるので私のアピールを、ひとつ。 お嫁さん、募集中で〜す。皆さん、どうぞよろしく!」
と、とよのか作り2代目はユーモアたっぷり。
◎最後に植木さんから、とよのかについてひと言!
「私が育てたとよのかは、つやつやと光沢があって、風味がよく、実が柔らかで食べた時の食味がバツグン。たっぷり含まれているビタミンCを有効にとるには生食がおすすめです。よく熟れたもので自家製のジャムを作っても美味しいですよ。ジュースやいち
ご酒にも利用できるので、たくさん食べてください。」
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